「ひょうご大学連携推進協議会」について
大学コンソーシアム神戸は平成18年6月12日に設立総会が開催され、神戸常盤短期大学は設立時より参加し、上田國寛学長は監事として役員に選任された。
大学コンソーシアム神戸の行う事業の一環として立案した、「 アクティブ・ラーニング型学生派遣・受入プログラムの構築を通じた広域的な大学間連携」が平成20年に文部科学省の戦略的大学連携支援事業として採択された。
大学コンソーシアム神戸の国際交流委員会と取組連携校により、ひょうご大学連携推進協議会が設立され、神戸常盤大学からは医療検査学科の坂本秀生教授と看護学科の黒野利佐子講師が「フィールドワーク・スタディ専門委員会」委員として委嘱を受けプログラム作成に関わった。
フィールドワーク・スタディとは「問題解決型プログラム」として、単なる海外研修ではなく、学生が自ら設定した疑問やテーマを国内で予め下調べをしておき、英語を調査用言語として現場で情報収集やインタビューなどを通じて答えを導き出すというプログラムである。また海外での調査結果を帰国後に大勢の前で報告することを義務づけており、「見て感じました」だけではなく参加者自身が内容をよく理解する事が求められる。
即ち本事業では、事前学習・体験学習・事後学習全てを行うことで、学生の自ら学ぶ力を上げることを目標とした。
専門委員の坂本と黒野は医療系のフィールドワークを立案した。残念ながら看護コースへは応募者が無かったが、臨床検査調査コースは計8名の応募があり、先着の6名が選考されシアトルへ向かった。殆どの学生が初めてアメリカの病院を訪問することを想定し、小規模のクリニックを訪れた後に徐々に大規模な施設を訪れるようにした。臨床検査技師養成コースを有す大学も訪れ、日本の学習環境も整っていることを実感してもらうことも意図した。また、臨床検査技師として関わるであろう遺伝子検査の現場、血液センターも調査対象に含め、幅広い調査が可能なように立案した。